【情報求む!】那覇市の安里川、ひめゆり橋付近のニワトリの飼い主様を探しています。※保護委託中
こんにちは。モソです。
那覇市牧志と安里、壺屋の境目にある安里川ひめゆり橋付近の河川敷にて、2020年末から鶏(チャボ)が住み着いています。

近隣の小学校やこども園(壺屋、大道、神原)に問い合わせたところ、飼育小屋で鶏を飼育していることがないらしく、個人宅から逃げ出したか遺棄された可能性が高いものと見ています。
草むらに住み着いており大きく移動していないことから特に問題ないようにも見えますし、ゴミのポイ捨ての多い場所でもあるのでそのままマスコットになってくれればいいなという思いもありますが、本来生息していない生き物(ペット・家畜)であり、他のペットの遺棄につながると困るので、何らかの対処が必要な状況です。
関係機関に問い合わせたところ、ペット(家畜)であることから拾得物となるものの、足輪などのペットの標識や警察署に飼育設備がないなど、拾得物としての取り扱いが難しく、ひとまず静観するしかないようです(その後については、記事の終わりをご覧ください)。
飼い主を探すことはできるかもしれないと考え、記事にまとめました。
最初は警戒していますが、とても人懐っこく、鳴きながら近寄ってきます。
ちなみにこの鶏を「ちきん」と呼んでいます。ちきんは津堅の沖縄方言読みです(笑)
【ペットを飼う前に考えたい】
私も魚を中心に色々飼育していますし、これまで色々な生き物を飼育してきました。生き物がどのような生活史を送り、どのような生態なのかをまず考える必要があります。
ペットの衝動飼いはもっとも避けるべき事だと思います。
ヒヨコはとてもかわいいですが、すぐに大きく成長し、大きな声で鳴くようになります。都市部の住宅密集地で飼育するのは、なかなか難しいものです。
大型になる肉食魚などは、大きさに合わせて水槽を買い替えないといけないです。大きくなるほど水の管理が大変になります。かといって、川や池に放つことは許されません。
小さな生き物でもグッピーやメダカのように、無尽蔵に増えてしまう生き物もいます。水替えなどに紛れて逃げ出したグッピーは、沖縄の在来メダカを駆逐しています。
また、改良品種のメダカも、在来メダカの遺伝子攪乱につながる可能性もあります。他の生き物にも言えることで、たとえばスズメバチがいない沖縄のカブトムシと、本土のカブトムシでは顎の力が違うという話もあり、交配してしまうと沖縄からカブトムシいなくなってしまう、ということもありえるそうです。
ルールについても知る必要があります。
飼えなくなったペットを捨てることは、当然ながら犯罪(動物愛護法違反:100万円以下の罰金または1年以下の懲役)となるとのこと。
昨年からは沖縄県に新しい条例ができ、沖縄の在来メダカとソードテールが規制の対象となっています。在来メダカは捕獲等が禁止、外来種のソードテールは、逃げ出さない設備を備えたうえで、県への届け出が必要となりました。
ペットとの生活は楽しいです。
しかし、思ったほどなつかずに嫌になってしまう生き物もいるかもしれません。
また、ペットを看取るのはとても辛いものです。
寿命が長いカメや一部の鳥類は、飼い主が先に天に召されてしまうかもしれません。飼い主がいなくなってしまっては、ペットも路頭に迷ってしまうでしょう。
最後まで飼育する、逃げ出さない設備を整えるなどを考えていただいたうえで、ペットとの生活を楽しまれていただければと思います。
【ちきん、その後】
沖縄の地元新聞、琉球新報社様より取材を受けて、情報や保護しても良いという方から多くのご連絡をいただきました。ありがとうございます。
現在、預かり保護いただける方と折衝中です。
の鶏の取り扱いに関してはペット(家畜)の拾得物となり、ただ保護して終わりではなく、遺失物法上の手続きが必要となるため、管轄の那覇警察署管内付近の方に絞らせていただきました。
那覇署の担当者様のお話によると、最初に拾得物の公告(広く知らせる)を行ったのは当サイトではなく新聞記者様となるため、新聞記者様と保護していただける方が同じタイミングで、那覇署にて拾得物の手続きを行える必要があるそうです。
拾った人新聞記者様→預かり保護いただける方に委託、という流れになるわけです。
なお、以前の飼育者などについてお心当たりのある方は、記事の下にあるフォームより情報をいただけますと幸いです。