Release: 2020/12/11 Update: 2020/12/12

お正月に楽しむ沖縄のお勧め釣りまとめ

こんにちは。モソです。

コロナ渦の中、あっという間に年末を迎えます。

人ごみを避けて楽しめる釣りが注目されていますが、沖縄のお正月に楽しめる釣りをまとめてみました。

【釣りを始めるならお正月?】

「正月で時間があるし、ちょっと釣りでも楽しんでみようかな」と思う初心者の方も多いと思います。初心者の方は、釣具自体をお持ちではない方も多いかもしれません。

全く未経験の方がいきなり大物狙い・・・というのは難しいのですが、狙いが定まっていれば大物も夢ではないかもしれません。

とりあえず、「釣りをする時間帯」を決めて狙いを絞り込んでみるのも一つの手段です。

また、沖縄の釣具店では年末から福袋を販売するところも多くあります。それぞれの釣りに適した道具を詰め込んだ福袋で販売されていますので、これを買ってしまうのも良いかもしれません。

釣具とともにライフジャケットの購入もあわせて行っていただけるようお願いいたします。残念ながらライフジャケットの着用率は低く、落水による死亡事故もたびたび起きています。

図解と写真でわかる沖縄のルアーフィッシングより

3000円前後と割高感はありますが、ライフジャケットは車のシートベルトやバイクのヘルメットと同じく、身を守るために必要な装備です。

【気象条件】

沖縄の冬季は曇天が多く、初日の出が見られるのも数年に一度くらいの確率です。

気温はあまり下がりませんが北風が吹きつけると体感気温は低く感じます。

重ね着できる衣類を持っていると良いでしょう。あと、意外と足回りが冷えます。

また、魚の活性に関わる水温はだいぶ下がっているので、熱帯魚系の魚は釣りづらくなり、魚種がかなり絞られる時期でもあります。

【キス釣り】

時間帯:朝から夕方まで

オモリと針が付いたシンプルな仕掛けを、砂地の海岸で投げ込んで狙います。

この釣りは明るい時間にのんびりまったり釣りを楽しむことができるので、ファミリーや初心者にもおすすめです。寒い日よりも日差しが注ぐちょっと温かい日が最良とされます。

キス釣りは釣りのジャンルとして確立されており、キス釣り用の釣り針が結ばれている仕掛けのセットも販売されているので、初心者にも優しい釣りです。

もちろん、腕に覚えのある釣り人も釣って楽しい、食べて美味しい魚です。25cmを超えるとかなり引きます。刺身は甘みがあって大変美味しいです。

また、沖縄本島ではホシギスと数の少ないモトギス、ヒイラギ(ユダヤーガーラ)、コトヒキ、オキナワフグ(有毒)、クロダイ(チン)などもヒットします。

ネックといえば、餌に使うイシゴカイやアオイソメ、島ミミズ(沖縄産のゴカイの仲間の通称)が人によっては苦手だったり、針に刺す作業に少しコツがいることでしょうか。

港の堤防や護岸で釣るなら、あまり遠くに投げる必要がありません。ただし、船が入ってきたときは速やかに仕掛けをあげてください。

また、本土のキス釣りはゆっくり引っ張り(さびく)誘いを入れますが、沖縄のホシギスに関しては放置して時々引っ張る程度でも釣れます。専門的に狙っている方のお話では、放置しても構わないそうです。

砂浜ポイントでは、三脚があると便利。

注意点としては、ツムギハゼという有毒ハゼが釣れることがあります。本土ではマハゼは食用にされていますが、沖縄のハゼは食べないようにしましょう。

【エギング】

時間:潮が合えば昼夜問わず

沖縄では伝統的にイカ釣りが行われており、現在は「エギング」と呼ばれるルアー釣り風イカ釣りが楽しまれています。

エギ(餌木)という和製ルアーを投げ、沈めてシャクるを繰り返して釣ります。

ルアーが動いているときよりも、ゆっくり沈んでいる時にヒットします。

エギングは釣り人の間で大変人気があり、夏ごろから釣られているためやや難易度が高いですが、満潮時間に潮にのって沖から接岸する個体は大型が多いです。

また、エギングで釣れるアオリイカは大変美味しいイカでもあります。

2021年1月1日は朝8時58分に満潮(那覇)を迎えるので、初日の出を待ちながら朝方の一発大物を狙うのも良さそうです。

エギングタックルに使われる道糸(PEライン)と餌木の間にはショックリーダーと呼ばれる透明の糸が必要となり、その結び方の習得が必要となります。初心者の方は動画を見ながら練習しましょう。

【タチウオ】

時間:基本的に夕方から夜間。場所によって昼間も

港湾や川の河口の砂泥地に多い魚で、ルアーにもよくヒットします。

以前はサンマやキビナゴを使ったタチウオ釣りも盛んでしたが、近年はルアー釣りで狙うことが多いです。また、「ワインド」と呼ばれる釣り方が特に人気がありますが、スイム系のソフトルアーをゆっくり曳くだけでもヒットします。

群れを作る魚なので、一匹釣れると数が釣れることもあります。

釣具はエギング用のもの(エギングタックル)が流用できますが、先端のショックリーダーは20ポンド以上と太いものを使います(さらに先にもっと太いショックリーダーを結んでもよい)。

歯が大変鋭い魚なのでプライヤー(ペンチ)を持ちましょう。噛まれるとかなり出血します。

【タマン釣り】

時間:基本的に夕方から朝方

一発大物を狙いたいという方にお勧めなのがタマン釣りです。

写真:釣りさぁ~部

主に夜間、専用のタマン竿にオモリと餌を付けたものをぶっこんで狙います。

砂地の場所がポイントですが、水温が下がるとやや深い場所に移動するため、ある程度水深のあるポイントを狙うのが良さそうです。

明るいうちにポイントを探し、夕方から狙うのも良いかもしれません。

餌はシガヤーダコと呼ばれるウデナガカクレダコやアオリイカの切り身がよく使われていますが、冷凍サンマの切り身なども使えます。

なお、筆者は精密なポイント選びなどの勝手がよくわからず、ちょっと苦手な釣りのジャンルでもありますが、まったり魚を待ちながら一発大物を狙いたい時に、気長に楽しんでおります。

【チキング】

時間:潮位が合えば昼夜問わず

都市河川の浅い場所に群れるクロダイ類などを狙う釣りです。

寒い時期は魚は栄養分や油分を欲している傾向にあるようで、コンビニのフライドチキンは釣り餌よりも釣れる餌になります。

面白いことに、近くにコンビニのない郊外の河川まわりではアタリが少ないという現象が起きます。おそらく、ポイ捨てされたチキンの骨などに味を占めた個体がいるのではないかと思います。

富栄養化を防ぐためバラ撒きすぎず、1つ程度で済ませるようにします。フカセ釣りやカゴ釣りなどのように、大量にばらまく必要はなく、少量の餌でも充分に魚が集まります。

道具は餌釣り用の磯竿、ルアー竿も使えます。

やろうと思えば百円ショップで販売されている竹釣り竿(仕掛けの改良が必要)でも、十分に釣りが成り立ちます。最もお金がかからない釣りの一つです。

【最後に】

漁業者や港湾利用者、通行人などに迷惑をかけないよう注意をはらって釣りを楽しんでください。

ゴミの放置や事故、迷惑駐車等により釣り禁止となっているポイントが増えています。

また、釣り具を購入されるさいは、予習や釣りのお供として、しまこみ/南国釣りコの管理人が発行した書籍「図解と写真でわかる沖縄のルアーフィッシング陸っぱり編」もあわせてご購入いただけると幸いです。

年末から沖縄本島内の各釣具店に入荷できるよう、鋭意作業中です。