【釣り】沖縄の小魚「ミジュン」の生態が解明される!
こんにちはモソです。
今日は沖縄の大衆魚ミジュンについて、沖縄美ら島財団より発表がありましたので、こちらを紹介します。
【ミジュンとは?】
沖縄の沿岸域に生息する小魚で、沖縄方言でミジュンと呼ばれています。
標準和名は方言をもとにした「ミズン」です。
ニシン目ニシン科に属しており、ニシンやマイワシ、コノシロ(ドロクイ)などグループに属しています。
わかりやすいように「イワシの仲間です」と言われることがありますが、海外では「blue stripe herring」と呼ばれており、herringは”ニシン”の意味となります。
ちなみにマイワシは「sardine(サーディン)」、カタクチイワシは「anchovy(アンチョビー)」です。
沖縄にはミズンと外洋に生息するヤマトミズン(及びホシヤマトミズン)がおり、ヤマトミズンと区別する為にイリカーミジュン(入川ミジュン)とも呼ばれます。つまり沿岸域や汽水域に現れる魚なのです。
【今回の発表でミジュンの生活史がわかった!】
私もルアーのベイトフィッシュ(餌となる小魚)としてだいぶ調べたことがありますが、生涯のサイクルが判明したのが今回の研究です。
・3~5月に産卵
・11月ごろまでに体長11cmに成長する
・その後は産卵に向けてエネルギーを蓄える
ということがわかっているそうです。
http://churashima.okinawa/sp/pressrelease/detail/509
【ミジュンは何を食べているのか?】
ミジュンの成長の早さには驚かされますが、恐らくですがやわらかい骨も関係しているのだと思います。成長速度はカルシウム分の発達が関係していると言われ、アオリイカやダイオウイカが1年であの大きさに成長するのも、カルシウム分が少ないからと聞いたことがあります。
骨がやわらかくウロコもはがれやすいので、群れの中でぶつかりあって脱落したミジュンを捕食するために、オニヒラアジやロウニンアジ、ハマフエフキ、時には沿岸域にキハダマグロが姿を現すこともあります。
私が気になるのは何百万匹、数十トンに達すると見られる群れを形成するミジュンが、どのタイミングで何を食べているのかという点です。
成長が早いミジュンはそれなりに栄養を摂取しているはずです。
ミジュンの群れは朝夕に大移動することが知られており、この時間帯にナブラが発生。ルアーで狙う釣りが知られていますが、恐らく命がけで大移動する理由は捕食行動するためではないかと思います。
昼間に群れを作って固まっているミジュンを支えるだけのプランクトンが、港の中にあるとは考えにくいですからね。
この部分も興味深いところで、研究発表がなされることを期待したいと思います。
【ミジュンのナブラ撃ち】
ミジュンが引き起こす「ナブラ」を狙ってルアーを投げる”ナブラ撃ち”はよく知られた釣りですが、ベイトフィッシュを意識した釣りをするのであれば、やはりマッチしたルアーをチョイスすることが大事です。
ラッキーキャッツルアーフィッシングスクールにも登場し、しまこみ中の人が製作したミジュン型ルアー「MZ10」が、近日ルアーショップBoggy様にて販売される予定です。
【沖縄ルアー】ルアーメーカー株式会社Boggyより2019年春先、MZ10量産型が発売!?
【ハンドメイドルアー】MZ10オリジナル版製作の過程を一挙公開!