Release: 2019/02/23 Update: 2019/03/15

【チキング】この釣法がヤバい。釣り餌としてのフライドチキンの可能性。

こんにちは。モソです。

以前はルアー釣りばかりでしたが、最近はまったり餌釣りも楽しく、久々に磯竿なども引っ張り出しております。

そこで沖縄ルアーマンの間で大人気、フライドチキンを使った餌釣り「チキング」を紹介しようと思います。

 

「ファミチキでオオウナギが釣れる」

なんとこの記事を紹介したのは、沖縄ファミリーマート公式サイト。

自社の人気商品「ファミチキ」で、沖縄の河川で多く見られるオオウナギ(食用ウナギとは別種で2mに達する)を釣る企画でした。

ちなみに、上記サイトでガイドとして登場するおじさま方は、管理人モソの釣り友達でもあります(笑)

いろいろ釣れますチキング

モソの中の人が、寒い日の釣り番組取材で苦戦しているところ、釣具店店員(通称ジュルジュル氏)から「フライドチキンでクロダイ釣れますよ」という耳よりな情報を。

早速実際に試すと、前日までの空振りが嘘のようにヒット。

釣れる魚も「ミナミクロダイ」や、前日寒い中狙って全くアタリの無かった「マゴチ(ミナミマゴチ)」。しかもいいサイズがいとも簡単に・・・。

 

チキング選手権開催される

チキングは普段疑似餌を使っているルアーマンを中心に楽しまれており、大きさだけではなく種類を競うチキング選手権が開催されました。

https://twitter.com/Kens_K110/status/1090283990597038085

釣りの常識を変えるチキング

面白いことに現在「チキング」を楽しんでいる釣り人は、圧倒的にルアー釣りをメインとするアングラーが多いことです。

ルアー釣り用のリグ(仕掛け)にコンビニで購入できるフライドチキンを餌にする手軽さが大きいのではないかと思いますが、将来的に釣り餌としてフライドチキンが用いられる可能性は十分あると思います。かつては鶏肉が釣り餌として用いられていたこともあったようです。

チキンブッコミで43cm。

試しにフライドチキンを用いたフカセ釣りをしてみましたが、千切ったり噛み砕いたりして撒き餌に混ぜたりするだけではなく、挿し餌としても使えそうでした。特にボラ等の餌取りをかわせる持ちの良い餌として有効ではないかと思います。

餌釣り師の方々からすると「フライドチキンを使う釣りは邪道」というイメージもあろうかと思います。しかしながら、実際に有効な餌なのですから、これを試さないのは非常に勿体無いです。

普段は疑似餌縛りのルアーマンでも、「どのように捕食されるのか、アタリの出方は?」「ファイトの会得」などなど、チキング得られる経験値は大きいはずです。

チキングの課題

フライドチキンで釣果が上がる理由としては「人が食べても美味しい食べ物」であることと、冬の寒い時期に脂肪分を蓄えたい魚達にとって、油分が多く栄養価の高い餌であることの二点があると思います。

一方で、その油分が汚染になるのではないかという指摘もあります。

個人的な見解ではありますが、数個のフライドチキンから浮き出す油が問題になるならば、同様に油分の多い餌用冷凍サンマも問題視されることになるでしょう。また、大量にばら撒かれるコマセやオキアミも富栄養化の原因になってしまいます。(沖縄の海、特にサンゴの海は貧栄養なのです。だからこそ透明度が高い)

ちなみに、かつての沖縄県では富栄養化防止や乱獲防止のため、「沖縄県漁業調整規則」にて撒き餌の使用が禁じられていました。観光資源としての活用・発展のため、釣り人達の働きかけで、撒き餌使用禁止が解除されたという経緯があります。

今ではグルクン釣りやフカセ釣りでの撒き餌使用も当たり前のこととなり、オキアミや釣り餌メーカー各社が開発した撒き餌が釣具店に並んでいますが、これも先人達の働きかけによるものなのです。

なお、現在は「沖縄県漁業調整規則」において集魚灯が使用禁止、「外国人漁業の規制に関する法律」で日本国籍を有しない人の撒き餌の使用が禁止されています。外国人観光客がグルクン釣りやパヤオでキビナゴを撒くフカセ釣りも実は違法行為となり、遊漁船業をはじめるさいに、やんわり注意を受けます。

チキングの展望

めちゃくちゃ釣れるチキング。

釣具店等からは「釣り餌が売れなくなってしまう」という声も聞かれそうですが、釣具店で餌用フライドチキンを取り扱うなど、柔軟な対応もできるのではないかと思います。

たとえば、コンビニ等においては、消費期限切れの食品ロスも多いと聞きます。

私が取材でチキンを用いる釣りをするさいは、撮影スタッフがお付き合いのあるコンビニから、廃棄となってしまうチキンを分けてもらっていました。こうした食品ロスを釣り餌として再利用するのもアリかなと思います。

また、当然ながらフライドチキンが万能の釣りというわけではなく、自然豊かな海側などでは、全くアタリがない場合もあります。理由としては河川まわりで鳥の死骸を食べたり、都市部においては人が捨てた生ゴミを食べて、チキンが美味しいものであることを予め学習しているためではないかと推測しています。

都市河川でチキングの釣果

チキングは手軽に手に入るわずかな餌で、気軽に釣りが楽しめる釣り方であると思います。特に初心者にオススメの釣り方で、最近釣りにハマった私の弟は「クロダイを釣りたい」と数ヶ月海に通って1匹も釣れずでしたが、都市河川でのチキングでわずか10分ほどで念願のクロダイを釣っていました。

近年、釣り魚は数を減らしており景気のよい話もなかなか聞かなくなりましたが、クロダイに関しては数がだいぶ増えているように見えますので、こうしたターゲットを気軽に狙えるチキングは、初心者からマニアまで魅力的な釣りだと思います。

とはいえ釣魚の資源保護を行うことは大事ですので、食べない魚や、チキングで釣れる魚の一つであるゴマフエダイのように、成長に時間のかかる魚はリリースいただければと思います。

また、当たり前のことですが、ライフジャケットや周囲確認などの安全管理、ゴミ等の放置は厳に慎み、むしろ釣り人が掃除して帰るくらいのことをしてただきたいと思います。